IMG_4042新見南吉記念館に行ってきました。今年は生誕100年ということで、「新美南吉とふるさと知多半島」という特別展示もありました。ちょうどこの季節、川の堤防に彼岸花がたくさん咲いていました。一斉に咲き誇る‥というわけではないようで、これから咲くもの、花の盛りを終えたもの、いろいろありました。堤防に赤い絨毯を広げたみたいで本当に綺麗でした。「ごんぎつね」に登場する葬列の場面が思い浮かびます。

新見南吉さんは、本当にふるさとを大切にした方なんだなと、展示を見て実感しました。素朴であたたかい人柄と、文学を志す者としての誇りが、作品や手紙、日記などから感じられました。印象に残った日記の言葉があります。「やはり、ストーリィには、悲哀がなくてはならない。悲哀は愛に変わる。(中略)俺は、悲哀、即ち愛を含めるストーリィをかこう」
「ごんぎつね」のごんと兵十のどうしようもない心のすれ違い。ようやく心が通じ合った時には、死が訪れる‥という悲しい結末が、作家の言葉に重なってきます。